68年リリースの3rd。音の古臭さはひとえにミックスのせいだと思う。冒頭の『Dynamite』はモノラルのシングル・バージョンがボーナストラックで収録されているが、明らかにモノラルの方が迫力がある。この辺はビートルズと同じで、強引に右側にドラムを振って、左にホーンやコーラスを配置し、変な奥行きができてしまっている。全体的にそんな感じなので勢いを削いでしまっているし、何となく荘厳なソフトロックの作品みたいに聴こえてしまう。
ヒット作の『Dance to The Music』と『Everyday People』に囲まれてしまって地味な作品に扱われてしまっているそうだが、宜なるかな。こいつは地味だ。「おっ」と思ったのは『M'Lady』くらいかな。
全編モノラルで押してくれれば印象も違ったかもしれないが、ちょっとどうかなと。有名な小沢健二使用のロゴも霞んで見えてしまいます。まだ原石。