commmons: schola vol.5 Yukihiro Takahashi & Haruomi Hosono Selections: Drums & Bass

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至福の65分。次の曲がこんなに楽しみだったCD は久しぶり。
1曲目から飛ばしている。アレサ・フランクリンの『Rock Steady』だ。

 

この後も怒濤のファンク・チューンが続き、JBの『Cold Sweat』、ミーターズの『Hey Pocky A-Way』あたりまでは聴いていて目眩がしそうになる。プロコム・ハルムで少し流れが変わって落ち着いていたらステイプル・シンガーズでまたノックアウト。余りにいい曲が続くので、クラクラして一度一時停止して一服してしまった。

基本的に黒人ものが多いが、対談の中でも高橋幸宏細野晴臣は手放しで喜んでいる風もあり、話は非常に面白い。ピーター・バラカンの知識が拍車をかけて、皆本当に音楽が好きなんだなと実感させられる。収録されている中で持っていたのはダニー・ハザウェイとJB、ミーターズくらいなので、これはいいものを紹介してもらった。自分の領域の狭さに反省。やっぱりソウルは無敵の録音物が多い。

YMOのカバー曲はビートルズの『Hello Goodbye』とスライの『Thank You Talkin' to Me Africa』。『Hello Goodbye』の方は昨年のWORLD HAPPINESSのオープニング曲で観客の意表を突いた。

スライの方はクリスタル・ケイがゲストボーカル。意外とはまっている。細野晴臣のベースが太い!今年はもしかしてこの曲をやってくれるのではないかと期待が募る。途中、坂本龍一高橋幸宏らしき声が後ろで奥ゆかしく入るのは微笑ましい。YMOの3人は昔からこれをやりたかったんだな。本当は『In Time』をやりたかったようだが、「やっぱりやめよう」となったらしい。先日書いた通り複雑ですからね。この曲も皆手放しで褒めちぎっている。

昔ドラムをやっていた時に、何となくベースの人とウマが合うことが多くて、何でなんだろうと思っていたが、楽曲の屋台骨を支えるのはリズムなんで当然と言えば当然。また、ベースの人はキャラクターが地味でいいんだな。というか渋い人が多い。リズムが合っていると何となく嬉しいし、上もののギターやボーカルには分からない連帯が生まれる。上ものは勝手に暴れてればいい。我々は淡々とリズムを決めるから。でも本質はこっちにあるよ、みたいなプライドも見え隠れしたりなんかして。というより、単純に気持ちいいんですよ。グルーヴが出るとね。

超人的なドラマーを目に耳にすると、降参の二文字が頭に浮かんで身動きが取れなくなってしまうが、実際に叩くと体の中のリズムが表面化してくるようで非常に楽しい。またやってみたいなあ。

今日、つくばのプラネタリウムに家族で出かける予定だが、このCDを早速皆に聴かせてみよう。またつれない反応かもしれないけど・・。