ジョニ・ミッチェル『Miles of Aisles』

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74年リリースのライブ盤。『コート・アンド・スパーク』の後に出たアルバムで、それまでのベスト的な選曲をLAエキスプレスのメンバーでフュージョン風に再解釈した初期楽曲群が並ぶ。自分は初期をあまり知らないので、ここでの再解釈ぶりを堪能することができないのが残念だが、中古屋で先にこちらが見つかったんだから仕方ない。

 

『Jericho』がいち早く入っているところが素晴らしいが、この辺の中期絶好調ぶりを示す演奏が満載、かと思ったら中盤は結構弾き語り風で、このあたりは少しイメージと違った。せっかく名盤が出たんだから『コート・アンド・スパーク』からの曲も収録すればよかったのに、意図して入れなかったのか本当に演奏されてないのか、そのあたりは不明。いずれにしろ生まれ変わったジョニ・ミッチェルが思い切りアピールされたアルバムなんだろうと思う。こちらが最初に入ってきた身からすると、初期が逆流する感じになってしまうので、時間軸的な聴き方ではないところが正統派ではないのかもしれないが、まあそれも仕方ないでしょう。

まさに幕開けの胎動。