ザ・バーズ『霧の5次元』

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66年リリースのバーズ3rd。先日買い逃していたが、セール対象品にしたのか、同じ店にサクッと置いてあったので急いで購入。買い直し。このアルバムは好きなんです。

 

元々はビートクラブで『霧の8マイル』を見てからその収録アルバムを探して行き着いた訳だが、その他の曲で猛烈に好きなものが出てきて、その後ずっと聴いてきた。そのひとつが『What's Happening?!?!』だ。

 

初々しいコーラスとロジャー・マッギンの12弦ギターの音色の響きが絶妙のハーモニーを生み出し、当時としては最先端のラーガ・ロックを切り開いてフォーク・ロックの次の展開を示唆した地味だけど画期的なアルバム。後の展開を思わせるカントリー・テイストの曲もチラホラ。そして名刺代わりの『霧の8マイル』と盛り沢山の内容。

 

コーラスの影響からか、ソフト・ロックに聴こえる瞬間も多いが、とにかく色々な要素が詰まった割にはすぐ終わってしまい、あっと言う間に聴き終えてしまう感があった。再発紙ジャケリマスター盤はボーナストラックが6曲も入っていて、60分強の収録時間となっている。今回はそちらも楽しみだった。これだけ入っていると1.5枚組みたいな感覚がある。『霧の8マイル』のオリジナル録音バージョンがどんな出来なのか気になるところだが、イントロのベースから既に「おおっ?」と思わせる。テンポが遅い!ギターの動きも含めてこちらの方がライブ感が出ていて、まさにオルタナティブという感じ。怪しさはこちらの方が上だ。

と思ったら、最後はシークレット・トラックのインタビュー音声だった。これで62分の収録時間となってる訳か・・。う~ん、そいつはどうかな・・。