イーグルス『The Long Run』

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79年リリース。イーグルスの解散作かな、あまり詳しくないので不明。KIKIKirinjiで『Heartache Tonight』がこれに収録されていることを知ったので、こちらも懐メロのつもりで500円で手にした。

 

ホテル・カリフォルニア』は福島で組んでいたバンドで何度も演奏させられたが、自分にとってのイーグルスは『Heartache Tonight』に尽きる。何故かというと中学生だったからだ。恐ろしいことに今の自分の息子と同じくらいの歳だ。背筋が寒くなるが、当時はラジオで様々なベスト10番組をチェックしていた頃で、確か土曜の午後にやっていたオリコンのチャートを紹介する番組で、この曲やバグルス、スーパートランプなんかがチャート・インしてよくかかっていた。この辺の記憶はなかなか薄れないものなんだな。YMOの『テクノポリス』がチャートを上がってきたのもこの頃で、その違和感やバンド名の不思議さ等は非常に印象に残った記憶がある。

それにしてもリマスターという割には音が悪いが、その上内容に毒がない。この分かりやすさがいいんだろうが、どうしても耳を通り過ぎていってしまう音楽だ。当時の記憶がなかったら絶対に手にしなかった作品だろう。わざわざ聴かなくても耳に入ってくるしね。でもこの分かりやすさが売れるには必要なんだな。イーグルスの源流を辿るとバーズが切り開いたカントリー・ロックの再発見に繋がっていく訳だが、大ヒット曲を出したことで時代の産物にされてしまったのが逆にバンドにとっては不幸だったのかもしれないなあ、等と思いながら耳を傾けた。