ムーンライダーズ『Tokyo 7 Live』

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初回限定のボーナスディスクから話を始めてみよう。

『カメラ=万年筆』30周年ということで演奏された各曲はアコギの音色に彩られて繊細かつダイナミックな出来。最近のムーンライダーズはライブ活動を多く重ねているので、とにかく演奏力が確かだ。『無防備都市』のスローなアコースティック・アレンジはとても渋いし、『彼女について知っている二、三の事柄』も落ち着きがあってとてもいい。

『カメラ=万年筆』は好きなアルバムだが、ニュー・ウェーブ初期の衝動をパッケージした結果の前乗り感が若干気恥ずかしさを感じさせる作品でもあった。30年後の今はそれらが相対化されて、かつとても元気に演奏されているのがいい。曲自体もいいんだな、やっぱり。『インテリア』での鈴木博文のボーカルも艶っぽい。『大都会交響曲』で音を残しながらメンバーが去っていく演出はU-streamで見させてもらったが、音だけで聴くと結構厚い。これ、いいライブですね。

本編の方は『Tokyo 7』を曲順通りに演奏したもの。繰り返しになるが演奏力が高い!また、改めてこのアルバムの曲の良さを痛感した。

ほぼ日で見た時よりも当然ながら音がいいので、迫ってくる感じが迫力に満ちている。この絶頂、いつまで続くのか!