さて、ここからが絶頂期。正式に6人のメンバー構成となって、CBS/エピックをバックにつけての、まさに脂の乗り切った73年リリースの名盤。シングルカットされた『That Lady』も大ヒットしたそうだ。
どの曲も隙がないが、とりわけ有名なのはシュガーベイブの『DOWN TOWN』の元ネタと言われている『If You Were There』。確かに言われてみればそうだが、最初聴いた時は「そんなに似てるかなあ」と思っていた。『DOWN TOWN』の方がいい曲だと思います。それよりこの曲の後の『You Walk Your Way』に繋がるところが泣かせるんだよなあ。
このアルバムからファンクとメロウが交互に現れる必殺のパターンが定着する。そんな意味でもメロウの必殺技が『The Highways of My Life』だと思う。これ、好きなんですよ。最後のコーラスの絡み方は鳥肌もの。素晴らしいなあ。
ここからまさに快進撃が続くが、初っ端のこの作品は何といっても密度が濃い。いい時代だったんですね。