アイズレー・ブラザーズ『The Heat Is On』

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75年リリース。絶頂期は続く。

このアルバムはA面にファンク、B面にメロウという構成。聴いていて思ったが、どうも自分はアイズレーのファンクに余り魅力を感じないようだ。何となく直線的な感じがするんだな。いいんですけどね。このアルバムでもダントツなのはメロウ系の『For The Love of You』だ。切なくて哀しい感じがするし、優しくもある。最初に聴いたときは単調な感じもしたが、聴く度に滲みてくるいい曲だ。

 

後の全面メロウ路線には若干の抵抗があるが、それでもアイズレーの必殺技のひとつであることは間違いない。泣きのボーカルに加えて浮遊感のあるコード。絶頂期は次作までと言われているが、この辺の型を作ったのはやっぱり凄い。聴いていて飽きがこないところが素晴らしいと思う。ラストの『Make Me Say It Again Girl』も途中でコードが変わるところなんかが憎いなあ。メロディアスなところが好きなんですね、きっと。