2011年の一発目はずっと聴きたかったブライアン・イーノとデヴィッド・バーンによる『リメイン・イン・ライト』のプロトタイプ。オリジナルは81年にリリースされているが、今回手にしたのはリマスター新装版の方。
先に27年ぶりに同コンビで復活したが、このアルバムとは大分雰囲気が異なるポップスだった。こちらの方は結構マニアックな感じなのかと思っていたが、そんなことはなく非常にカッコいい音。ホルガー・シューカイのようなコラージュ・ミュージックを連想していたが、もっとリズムがきちんとしていてポップだ。これは癖になりますね。『Help Me Somebody』とか。
人の話す声の使い方なんかは『Gone To Earth』の頃のデヴィッド・シルヴィアンにも通じるものがあり、とても効果的だ。でも通底しているのはポリリズミックなリズム。これが『リメイン・イン・ライト』の原型になった訳か。これは痺れますねえ。いいじゃん全曲。曲がそれぞれ短いのもいい。
何で今まで聴かなかったんだろう、と後悔するような出色の出来のアルバムだ。