キンクス『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』

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ということでキンクスも一気に買い直しました。まずは69年リリースのアーサーから。カンガルーのポケットから取り出すオリジナルジャケット仕様。これは楽しい。

とても好きなアルバムだが、やっぱり『シャングリ・ラ』が一番好きかな。中盤のギターリフが切り込んでくる瞬間は何度聴いても鳥肌モノだ。

 

売ってしまった旧企画盤は音が小さかったので、今回のは丁度いい音圧。無駄にボーナストラックも入ってなくて、コンパクトに聴けていい感じだ。2000年版のリマスターだから若干古いが、充分の音質。砂原良徳の『ファンタズマ』リマスターのインタビューでも触れられていたが、09年のビートルズリマスターで音が抑えめになったことが衝撃的で、かつ音がでかいだけのリマスターは年齢的にも耳にきつくなってきた。ストーンズのリマスターなんかでかいもんね。perfumeの音圧もちょっとおじさんにはきついんだよなあ。

昔アンディ・パートリッジがブラーのプロデュースをしようとしていた時に、「お前らまずはキンクスを聴け」とか何とか言っていたという話があるが、自分も最初はキンクスといえば『ユー・リアリー・ガット・ミー』というイメージしかなかった。なので、これとヴィレッジ・グリーンを聴いた時はそのあまりのポップさに一気に引き込まれた記憶がある。ローラもいいですよね。

このアルバムは当時流行りのロックオペラという奴で、その後しばらくこの系統の物語系アルバムが続く。そして『プリザヴェイション』でいくとこまでいってしまう。今回はその辺も味わいながら聴いてみようと思う。なあんて英語分かんないんで関係ないんですけどね。