『不良少年のメロディ』

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75年リリースのRCA最終作。これも買い直し。『Schooldays』からいきなり泣かせる。

 

正直このアルバムもあんまり真面目に聴いてこなかったが、連発するロックオペラの狂騒から一歩引いたバンドサウンドとしてコンパクトにまとめてあるところが好感が持てる。RCAイヤーズで一番売れたアルバムなんだそうだ。そりゃそうだよな。『プリザヴェイション』はマニアしかついていけないでしょう、恐らく。

『Jack the Idiot Dunce』はビーチ・ボーイズみたい。ジャケットがクラウス・ヴォアマンというのは知らなかった。ビートルズの『リヴォルヴァー』の人ですね。去年の正月に特番やってたなあ。『Education』は音がキンキンしててちょっとオヤジの耳にはうるさいな。これはマスタリングが悪いのか?裏ジャケのメンバーの制服姿は『スカイラーキング』の頃のXTCを思い出す。

それにしてもRCAイヤーズっぽくないサウンドだな。ホーン陣とか女性コーラスとか一切を切ってバンドサウンドに回帰した、後のアリスタ・イヤーズの布石のような位置づけなんですね。キンクスは哀愁系の曲がないと魅力が半減するような気がするので、A面の後半はあんまり共感できないな。『I'm in disgrace』みたいなポップな曲はいいんですが・・。

レイ・デイヴィスが拘ってきたロックオペラ系もこのアルバムまで。移籍後は売れ線まっしぐらに全米市場を突き進むことに。しかし『マスウェル・ヒルビリーズ』を差し置いてこれがRCAイヤーズでの売上一番というのは・・。キンクス=ギターサウンドなんでしょうけどね。アリスタ移籍後はアメリカを意識した売れ線路線なので、実は1枚も持っていない。偏見を捨てて集めてみようかな。