クレイジーケンバンド『SOUL電波』

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CKB07年リリースの9作目。また70分以上ある。もう全部2枚組じゃないか!体が持たないので休み休み聴いてます。

『プレイボーイ革命』からいきなりカッコいいが、途中でリズムが変わるこの手のアレンジはお家芸。これ、癖になるんですよ、XTCみたいに。『タオル』泣かせますなあ。イントロからノックアウトだ。これもアイズレー節か。転調がいいよね、アイズレーもCKBも。

 

ガーッ!『SUNSHINE 888』もかっちょええなあ(こればっかり)。全編に渡るこのクオリティの高さは何なんだろうか。やっぱりアイズレー好きはCKBシュガーベイブにはまるんだろう。それは確信した。

路面電車』は歌詞に笑ってしまう。「髪型はヨコワケにきまってんじゃん」だって。JBも出てくる。この辺の演歌みたいな要素をセンス良く取り入れていくスタイルは大滝詠一にも通じるものがあるな。BOXを予約する際に『ナイアガラ・カレンダー』を聴きながら「どうかなあ、音頭とか」等と迷っていたが、まあきっと面白くていいでしょう。ノベルティとメロディアスの混在に面食らってしまうのはどちらも同じ。でも基本的にカッコいいんですよね。

『HEMI HEMI DODGE CRUISING』はベースラインがいいね。『LADY MUSTANG』は再演だそうだが、グルーヴィーでタメがあっていい。最盛期のビブラストーンみたいだ。ギターの入り方はやっぱりアイズレー流儀。コーラスはスライ風でもある。後半畳みかけるなあ。『てんやわんやですよ』もイントロからいいですねえ。アルバム・バージョンだそうですが。日本語の乗せ方が上手。

 

ラストの『RESPECT! OTOSAN』は親父讃歌。泣けますねえ。