矢野顕子『愛がなくちゃね。』

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82年リリース。これだけはアナログで持っていた。確か当時写真集とレコードを別売りにしていて、レコードの方だけ1800円で買ったような記憶がある。中学生だったのでとても助かった。昨日中2の息子と一緒にレンタルCD屋のカードを作りにいったが、そのとき借りたのがいきものががりですよ。大分差があるなあ。いいのかしら、こんなことで・・。コーネリアスは理解できないと言っているし・・。

先日亡くなったミック・カーンはじめ、デヴィッド・シルヴィアンやスティーヴ・ジャンセンといったJAPAN勢も軒並み参加。プロデュースは坂本龍一との共同。細野晴臣高橋幸宏も参加、と当時のフルメンバーで構成されるゲスト陣が眩しい。タイトル曲と『女たちよ男たちよ』が好きだった。どちらもミック・カーンのベースが鳴いている。

パーカッションが効果的に使われているが、これは浜口茂外也だな。いまだに細野晴臣と一緒にやっているが、既にここから30年近くの月日が経っていることが信じられない。音楽の趣味がこの辺から左程変わってないなんて恐ろしいことだ。じゃあウチの息子は一体どうなるんだろうか。というより当時ほど音楽が文化として強くなくなっているんだろうな。悲しいことだ。

『Sleep On My Baby』もいい曲だ。誰かのカバーかと思っていたが自作なんですね。とても普遍性のある曲。サビがキャッチーだ。『どんなときも どんなときも どんなときも』もいい曲。

全般的に音が温かくてかつセンスがいい。インパクトは他のアルバムに譲るかもしれないが、愛すべき佳作だと思います。