ダンスマン『ミラーボーリズム2』

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99年リリースの2nd。以前も書いたがダンスマンは天才だと思う。このアルバムでは『ミルク好き』が最高傑作。これを聴いて後ジャクソン・シスターズを探して聴いたほどだ。「ララララ ララ酪農」には大爆笑した。

 

「冗談音楽は手を抜かないことが一番大事」みたいな発言をかつてダンスマンがしていたが、確かに演奏はうまいし本気でやっているところが微笑ましい。何より日本語の乗せ方が上手ではっぴいえんど以来の衝撃、というのは言い過ぎか。『じゃあ、明日にすれば?』は『Just The Two of Us』の替え歌。これも笑ってしまう。

少し違うが一時期のスチャダラパーも面白くてカッコいい音楽だった。ダンスやヒップホップの人達にはこうしたユーモア感覚というのが根付いているんだろうか。邪道かもしれないが、輸入文化の転化の仕方として一手法であることは間違いないし、自虐的であることも好感が持てる。謙虚なんだな。これが増長するとつまらなくなっていく。

笑いって才能だと思うので、こんなアーティストが正当に評価されないのはとても悔しい。『シュワッチ・マインド』なんかGrandmaster & Melle Melだからな。マニアックだなあ。