CRAZY KEN BAND『777』

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03年リリース。今回も収録時間71分とたっぷり。冒頭3連発でノックアウトだ。

 

キーボードが渋い。気だるさに拍車をかけるスパイスに終わらない存在感。『爆発!ナナハン娘』もいい。この高揚感の持続は一体何なんだろう。ほぼ全曲に渡って捨て曲なしの連続技を2枚組ボリュームですっ飛ばしていくのは相当な引き出しがないと無理だ。『赤と黒』もいいね。

『夜のヴィブラート』でライムスターと共演しているが『肉体関係』のシングルは持っていたのでこの辺は馴染みが深い。『私立探偵マヒマヒ』でのフレーズはベスト盤でもジングルで度々耳にした。ここにいたのか。

ところで今日は誕生日だが、さすがに金が尽きたのでこれを境に少しペースを落としていこうと思う。今年は堅実に生きねば、なんてね。無理かな。一応ビートたけしなんかと一緒なんですよね、誕生日が。

『金龍酒家』『横顔』と続く後半の展開もいい。何というか、この汎用感というかメジャー感がポイントで、簡単に言えば分かりやすいのがポイント。かつ「おっ」と思わせる隠し味が玄人の耳も捉える。音楽が物凄く好きな人だということがよく分かる。

細野晴臣がエキゾチカ路線で開拓した「外から見た日本」というコンセプトを国際化した現代で再現しているのがCKBなのではないかと思う。横浜という土地柄も手伝って外国人の目線で日本を客観的に見ることに慣れている人だからこそできるいかがわしさ。その辺りが横山剣の本質なんだろう。

「おい行くぜみんな!」と言われて行かない訳にはいかないでしょう!