ヴェーダ・ヒル『This Riot Life』

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こちらもアンディ・パートリッジのAPEからの08年リリース作。カナダのSSWだそうだ。弦楽器を使ったクラシカルな音からはXTCの『アップル・ヴィーナス』を想起させる。やっぱりメロディは複雑だ。こうした一風変わった一筋縄ではいかないアーティストを扱うんだな、やはり。

 

アンディ印はどこを切ってもポップなので安心して聴けるが、昨日のジェン・オリーヴよりもこちらの方がきらびやかに聴こえるのは単に楽器の選択によるものかもしれない。曲自体はどちらも複雑なので、『アップル・ヴィーナス』で感じた温かな質感がこちらでは比較的多めに出ているようなイメージだ。それにしてもどっちも売れんだろうなあ。

でもこれは同じくAPEから出ている04年作もチェックしたくなる出来映え。パグウォッシュもそうだが、いわゆるXTCチルドレンの作品はどれも個性がはっきりしていて小気味いい。