ザ・スタイル・カウンシル『Cafe Bleu』

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84年リリースの1st。何となく聴きたくなったので安いリマスター盤を購入。CDプレーヤーは音飛びのオンパレードで聴けたもんではないので、PCで聴いています。

このアルバムが出た頃はUKチャートやUSチャートをチェックしまくっていた頃だったので、自然とスタイル・カウンシルの音は耳に入ってきていた。ジャムは何となくしか知らなかったが、解散後にポール・ウェラーが始めたことは当時の自分には奇異なものに映っていた。何故こうも変わるんだろう、ロックじゃないのか・・、等と思いながらきらびやかなシングル群に思いを馳せていたが、中でも『My Ever Changing Moods』はポップで好きだった。だからスタイル・カウンシルはベスト盤だけ持っている。

オリジナル・アルバムは初めて聴いたが、インストが多いのにびっくり。非常にジャジーなテイストなんですね。『My Ever Changing Moods』はピアノ弾き語りのスロー・バージョンになっているが、これはやっぱりシングルの方が好きだな。『The Whole Point of No Return』や『The Paris Match』等、どこかで聞いたような名前が並ぶのがその後の影響力の強さを物語る。後世に残したものはきっと雰囲気のようなものなんだろう。

後にも先にもないラップの『A Gospel』から始まる後半はまた異なる印象を残す。リズムを刻む音は霞んでいて抑制が効いている。変に時代を感じさせないところがうまい。何でもありな雑食性が聴く側を混乱させる。そのあたりが捉えどころがなくて手が伸びなかった理由だろうと思うが、ポール・ウェラーがこんなに長く第一線で活動する人になるとは当時思いもしなかった。最近は求道者みたいな言われようだが、こうした軽やかな気合いを携えた作品を神格化しないで支持したいと思う。