トッド・ラングレン『[RE]PRODUCTION』

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ここのところ元気な御大のニュー・アルバムは過去にプロデュースしたアーティストの曲を逆カバーした企画盤。試聴サイトで耳にして「原曲を愚弄している!」と思ったが、礼儀なのでやはり購入した。何が愚弄かというと一貫して打ち込みの古いユーロビート風だったからだ。とりあえずまずはトラックリストを見ておくべきだろう。

1 Prime Time (originally by The Tubes)

2 Dancing Barefoot (originally by Patti Smith)

3 Two Out of Three Ain’t Bad (originally by MeatLoaf)

4 Chasing Your Ghost (originally by What is This?)

5 Love My Way (originally by Psychedelic Furs)

6 Personality Crisis (originally by New York Dolls)

7 Is It a Star? (originally by Hall & Oates)

8 Tell Me Your Dreams (originally by Jill Sobule)

9 Take It All (originally by Badfinger)

10 I Can’t Take It (originally by Cheap Trick)

11 Dear God (originally by XTC)

12 Out of My Mind (originally by Bourgeois Tagg)

13 Everything (originally by Rick Derringer)

14 Walk Like a Man (originally by Grand Funk Railroad)

15 Nothing To Lose (originally by Hunter aka Dragon)

実は案外トッドのプロデュース作品を持っていないことに改めて気付いたが、原曲を知っている曲ほどギャップに驚く。パティ・スミスサイケデリック・ファーズもバッドフィンガーもXTCも明らかに原曲の方がいいし、本人達が聴いたら怒るんじゃないだろうか。何故オートチューン?何故打ち込み?今度ツアーもするダリル・ホールとのセッションがあんなに良かったのに何故生楽器でやらないの?

きっと理由があるんだろうが、前作のロバート・ジョンソンのカバーといい、最近の御大は振れ幅が更に大きくなって狂人と化している。

といってはみたものの、実はバッドフィンガーの『Take It All』は意外といいんだな、これが。XTCの『Dear God』は好きじゃないが少し新鮮・・、とやはり許してしまうこの性。何とかならんか。ファンしか買えない「泣き」の一品。フジロックで評判よかったんだからもっと底力を見せてくれ!頼むよ師匠!ジャケットもアマゾンに上がってる裏ジャケの方がいいぞ!

でもきっと『Take It All』はまた聴いてしまうだろう。