スコラ 坂本龍一 音楽の学校 古典派編第2回

昨日は家族で高尾山に行っていたので、疲労困憊でノックアウト。今しがた録画してあったスコラの第2回を見た。

今回はハイドンということだったが、いわゆる伴奏の概念が登場してきたことに言及がされていた。音楽が構造的になっていく過程を見せられているようで、時代の移り変わりを毎週意識させられる。主題を2つ作ってそれを中盤で展開してまた再度主題を再演する、というような物語のような曲の構成。音楽家も作家性が問われるんだなあ、と実感。

毎回面白いのは楽譜を図形的に解説するところだ。あるフレーズが上に向かっていたり下に向かっていたりするものを様々な局面に配置して建築物のように構成していく。この作曲は感覚的にやっているのか論理的にやっているのか。恐らくロジカルに全編を貫いていたら曲自体がつまらなくなるだろうから、構造を理解した上で感覚的にやっているんだろうと思う。そうなるとやはり音楽は敷居が高いように思われてしまって、少し気が引ける。この辺が自分がクラッシックに向かわない理由なんだろうと思う。演奏する側のプライドが邪魔なんだな、きっと。

でも気持ちはよく分かって、こうした読解の面白さにはまっていく人が後を絶たないのは理解できる。歴史を辿っていったり構造を知ることで発見が断続的に続くように思われるからだ。知的好奇心の対象としてとても興味深いんですね。今更ながらそんなことを考えた。