ビート・クラブVOL3 1970-1972 Disc 2

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2枚目になると大分雰囲気にも慣れてくる。本当にドキュメンタリーパートが多いが、この辺りの番組の作り方はある意味非常にラジオ的で、言ってみればスネークマンショーサウンドストリートを目で見ているようなものだ。プログラムの作り方というのは手段を変えても左程変化しないものなのかもしれない。

パトゥやロビー・ロバートソン、アイク&ティナ・ターナーと相変わらず渋い映像が続くが、結構な割合でハードロックに時間が割かれていて、この辺は少し退屈だ。で、当たり前のようにTレックスが唐突に登場してくる。映像処理の向こうに見えるマーク・ボランはそれでも充分に艶っぽくて演奏はガレージバンドのようだ。頭脳警察ゆらゆら帝国の原点はこの辺の佇まいにも確実に存在するだろうなあ。

とどめを刺されるのがソフト・マシーンだ。ロバート・ワイアットは途中何と手でドラムを叩いている。まだ車椅子になる前の絶頂期の演奏。うまいうまい。凄い凄い。マイク・ラトリッジの髪型とサングラスもカッコいいなあ。演奏はフルではないが、充分にオーラを出していて一瞬たりとも見逃せない。確かフルバージョンが別タイトルで出ているのでこれはいつかチェックだな。