さて後半に突入。そろそろ映像のオーヴァー・ダビングも始まってきて、前半からかなり飛ばしている。時代も71年に入って益々マニアック度も増し、逆に視聴率は低下していった模様。そりゃあそうだよな。視聴者ついていけないでしょう。
Tレックスの色っぽさは尋常ではないが、意外とジャズ・ロックのパスポートがいい。元々LDでは見ていたが、映像と音を重ね撮りして結構なものに仕上がっている。リッチー・ヘヴンスのオープン・チューニングも刺激的だ。プロコル・ハルムも登場。それにしても息をもつかせぬ映像の連続だ。きっついなあ朝から。途中のドキュメンタリーで唐突にボンゾ・ドッグ・バンドのロジャー・ラスキン・スピアーが出てくるのは一体何なんだろう。
ファニーというガールズ・バンドにも驚いた。まるでスーパーフライのようだが何でもフィリピンから移住した人達のようだ。トッド・ラングレンのプロデュース作もあるというからこれはちょっと見逃せないな。いやあ知りませんでしたよ。
ムーヴは相変わらずカッコいいが、ここではジェフ・リンがリード・ボーカルをとっている。既にロイ・ウッドのファッションはウィザードを彷彿とさせるが、司会の女性からELOの名前が出てきているのは71年の移行期ならではか。スリリングなタイミングを切り取ってるなあ。『Down On The Bay』を演奏しているがリズムが4回も変わる。