スティーヴ・ウィンウッド『About Time』

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青山陽一Twitterでお勧めするまでは全くと言っていい程気にかけなかった03年リリースの作品。その後ピーター・バラカンのウィークエンド・サンシャインで『Cigano』を耳にして良さを確信した。でもって色々物色していたら色々なバージョンがあって、今回は初心者ということもありシンプルに単独盤を中古で入手。安いしね。

そもそもトラフィック自体を悪く言う友人がいたので、何となく遠ざけていたのが実際のところだが、この作品は異様にいい。原点回帰のオルガントリオで、青山陽一の近年のバンド編成がこのスタイルに影響を受けていることは明らかだ。ベースレスのオルガントリオは渋いっすね。全般的にラテン風味のところも非常によろしい。スティーヴ・ウィンウッドのことはほとんど知らないので勝手にギターの人かと思っていたが近年はオルガンの名手となっているようだ。何度も言うが非常にいい。

最近もクラプトンと一緒に来日していたが、そもそもクラプトン自体を聴かないのでスティーヴ・ウィンウッドまで手が伸びようがない。でもボーカルは近年のクラプトンっぽいな。次作の『ナイン・ライヴス』もいいみたいなんでこいつはまた探さねば。(←安く買う前提・・)

基本すべて一発録りのようだが、確かに元祖ジャムバンドみたいなノリはある。音の隙間やグルーヴ感がいかしている。オルガンが泣きのうねりを出しているのも好感が持てる。こいつは録っててかなり高揚しているのではないだろうか。意外とどの曲も長尺で、アルバム自体1時間以上も収録時間があって驚いた。キャリア40年以上というから相当のベテランだが、ソロ作品は意外と寡作のようで、こいつで8作目だそうだ。う~ん、ここへ来てスティーヴ・ウィンウッドに気付くとは・・。同パターンでランディ・ニューマンとかにも手を出してしまいそうで怖い。

ということで年末も今日が最後の出勤日。今回は休みが少ないなあ。本当は年明けも連休にしたかったがそうもいかず飛び石となってしまいそう。でも年末年始はアマゾンが安いので元日にビートクラブをポチッとやってしまいそう。そうしたらまたDVD快楽生活が再開する。