ビート・クラブVOL2 1968-1970 Disc 2

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2枚目。ムーヴの『Blackberry Way』やボンゾ・ドッグの『Canyons Of Your Mind』に普通に反応しつつホリーズタイプのグループの甘い調べに若干の退屈感。時代はもう69年に突入しているはずだが、左程スリリングに響いてこないのはまだビートグループとの混沌が続いているからなのか。たまにジミヘンも出てきたりするが、アイドル系にかき消されてしまう。

若き日のデイヴ・エドモンズがラヴ・スカルプチャーというバンドでギターを弾いている。きっとカーネーションの同名のアルバム名はここからとったんだな。初めて観ました。つうかデイヴ・エドモンズ自体ちゃんと聴いたことがないので勉強せねば。でも何で曲が『剣の舞』なんだろう。

しかし当時の西ドイツというのはイギリス、アメリカの文化が大量に流入していたんだな。ある意味それは日本と近くて、いわゆる欧米文化を無条件で受け入れていく西側諸国の典型なのかもしれない。特にジャーマンロックの影すら見えないこの時期にはそれを強く感じる。冒頭のおねえちゃんのダンスはイギリス国旗のミニスカートをはいている。

スライ&ザ・ファミリー・ストーンも出てくるが、これは演奏ではなくてPVみたいな映像。この辺、予算の限界や番組の努力(あるいは時代への必死の追従)を感じる。やっぱりこのディスクのハイライトはジュリー・ドリスコールとブライアン・オーガーの『Indian Ropeman』だろうな。これもLDで観たらカッコよくてCD買いに走ったなあ。何年前だ?

 

因にラスカルズも渋い!