荒井由実『ひこうき雲』

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73年リリースの1st。キャラメル・ママがバックを務めているのでいつか聴こうとは思っていたが、先週安く置いてあったので実は初めてユーミンを買ったことになる。で、やっぱりいいですね。

とにかく昭和の匂いがする。ここでいう昭和というのは自分の幼い頃の記憶であり、単に当時の風景と重なってノスタルジーであったりする。幼少期の記憶は高田馬場羽村になる訳だが、何とも言えないポップスの醸し出す心地いい感じ。これにアメリカではキャロル・キングジョニ・ミッチェルがあたるんだろうし、日本で言えば荒井由美大貫妙子の初期作品になっていくんだろう。演奏は徹底的に渋い。まあこれもHOSONO HOUSEですかね。

細野晴臣の特番のインタビューゲストには必ず松任谷由実が出て来るので、当時の空気を語るには大貫妙子矢野顕子吉田美奈子と共に必須の登場人物なんだろう。初々しいが既に今とあまり変わらない。フランク・ザッパもそうだが1stですべてが語られているタイプのアーティストだ。こいつは初期作品を聴いていった方がいいんだろうな。ああ、やっと矢野顕子に目処がついてきたんだが・・。まあメジャー系を聴くのをこれまでさぼってきたツケですかね。いいもんはいいんですよ、単純に。