『コバルト・アワー』

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75年リリースの3rd。『ミスリム』が少し高めだったので、超初期盤のこちらを手にとった。1300円かな。これはタイトル曲のモダンさが頭一つ抜けている。確かCKBがカバーしていたような・・。PVよかったなあ。

 

『卒業写真』や『ルージュの伝言』といった有名曲が収録されているのでこいつは定番なんだろうが、タイトル曲以外は大分歌謡曲然としてきていてBGM一歩手前で踏みとどまっている。きっと大衆化を目指し始めた目論見なんだろう。違いますかね。諸手をあげて賛同しかねる要素が少しずつ含まれているような気がするのは気のせいか。

松任谷由実といえば中学時代にオフコースと共に女子に大人気のアイテムで、教室でも盛り上がっていた記憶がある。ああ、これがメインストリームなんだなあ、とYMOのことばかり考えていた自分は眺めていたものだが、同じ視線で坂本龍一にも接していた女子もいた。前も書いたが「左うでの夢、持ってる?」と聞かれたことを今でも何となく思い出す。「持ってるよ」と答えて実は貸しレコードで録音したカセットだけだったという。

80年代の初頭はそんな感じだった。だからユーミンは手が出せなかったんだな。サザンとかと同じだと思っていた。実はちょっと違っている世界に出発点があったんだが、そこまでは当時知る由もないよねえ。『雨のステイション』は普通にいい曲だし『アフリカへ行きたい』では鈴木茂のギターが泣いている。聴きごたえという意味で一歩引いてしまうのはストリングスやホーンのアレンジが被さるからなのか。