先日職場の若手が86年生まれと聞いてドン引きしてしまいましたが、本作は87年のリリース。元々は2枚組です。
キュアーは以前高橋幸宏が「PVはいつもかっこいいんだけど、あの声がねえ・・」みたいな話をしてましたが、このアルバムでいうと『Why Can I Be You?』がシングルカットされてました。カッコいいというより奇妙な着ぐるみが印象に残る混沌とした映像で、確かこれもポッパーズMTVで観たんじゃなかったかな。
実はキュアーでは『Inbetween Days』が大好きで、アルバムはその前作の『The Top』しか聴いていないというふつつか者ですが、このアルバムが出た時はさぞかしポップな作品なんだろうと勝手に想像してました。しかし、意外にに重めの曲が多くてまさにキュアーらしいバリエーションに富んだ内容でした。
ロバート・スミスを初めて知ったのは当時『Dear Prudence』をスージー&ザ・バンシーズがカバーしていて、そのギタリストに参加しているという繋がりからでしたが、当時から全英チャートにはちょくちょく顔を出していて、あのビジュアルのインパクトで印象に残ったアーティストでした。このブリティッシュの暗さが今の時代にはなかなかそぐわないところもあるんですが、それでもこれだけ息が長い。不思議なバンドですね。
ドポップな名曲『Friday I'm in Love』が『Wish』というアルバムに収録されていることを遅まきながら今回初めて知ったので、今度探して聴いてみようかな。