ということでスミスの続き。88年リリースのライブ盤です。ニューシングルとして『Ask』を紹介するということはまだ活動中ということですね。
それにしても盛り上がってますね。人気あったんだよなあ。ボックスを聴くのを少し間を空けましたが、スミスの歌というのは中毒性がありますね。何となくまた聴きたくなって通勤中にiPodで聴きましたが、通して聴き返すと何てことはない。でも頭の中で鳴ってるんですよ、何となく。リズムの感じがポーグスに近い。
鈴木博文が大学の文化祭にゲストで来た時に講演があったんですが、その時に「最近のバンドで気になるものは?」の質問に「ポーグスとか」と答えていたのが印象に残っていますが、当時はこうした疾走感のあるビートが新鮮だった時期でもあります。今聴くとスミスにも似たような感覚があるんだなあ。ボーカル以外全部の楽器がビートを刻んでいる気がします。ある意味リフ命でそこにメロディとしては一種不完全なボーカルが乗るというのが心地いい違和感となってスミスの音になっている。そんなことを考えました。
オリジナル・ラブの新譜に「モリッシーの話で~」みたいな一節がありますが、最近の田島貴男は新作の曲づくりで80年代の音楽を参考にしているようです。もし少しでもスミスに近いものが出てきたらそれはそれで驚きですね。
元々2枚組の本作ですが収録時間は60分弱ということでちょっと勿体ない感じもしました。ギターがよく鳴っていて安心して聴ける好盤です。