スティーヴ・ウィンウッド『Nine Lives』

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まったく関係ありませんが昨日お休みを頂いて横浜の街を散策してきました。何といっても洗練されていて綺麗な楽しい街ですね。いずれ神奈川方面に住もう、ということを家族で話して帰ってきましたが、あの大人な感じ、落ち着いた綺麗さはスティーヴ・ウィンウッドを聴いていても感じられます。正直言って詳しくなく、はっきり言って青山陽一経由な訳ですが、結果出会えて良かった。08年リリースの9作目で盟友エリック・クラプトンも参加の渋い1枚です。凄いですね。捨て曲なし!

前作『About Time』がとても良かったのでこの作品も探していましたが、プラケース盤で500円程度で入手できました。この安さですよ、この辺が魅力。でもって60分弱の収録時間で演奏も極上と来れば言うことなしです。一曲一曲は結構長いんですがそれを感じさせない爽やかなグルーヴ感。身を委ねて正解な安定感があって、歳をとった身には優しいですね。この辺は野外で聴いても部屋で海なんか見ながら聴いても心地いいでしょうね。

最近はクラプトンと一緒に来日したりもして還暦周辺のこちらも総決算系。でも新作もきちんと出して原点回帰、となると先のデヴィッド・シルヴィアンなんかよりは余程達観していて、まるで細野晴臣の近年を見るかのようです。アラ還はこうでなくちゃいけない。色んな意味で歳のとり方を教えてくれるんですね。最近の妻夫木のCMと一緒で。先達に学ぶことは多いですね。端的に敬意を持って接しなければいけない。

オルガンロックの雛形をコンパクトにかつグルーヴィーに再現しているのが昨今の青山陽一だとするとその原型はきっとこのスティーヴ・ウィンウッドにあるんでしょう。お手本ですよね。古くからのファンの方には申し訳ないですが、最近の諸作しか知らない自分としてはこれで充分味わい深いと感じています。

コンガの響きがいいんじゃないかなあ。坂本慎太郎クレイジーケンバンドもそうですがパーカッションが入るととても気持ちがいい。CKBということで横浜との繋がりが出来ました。お後がよろしいようで・・。