エルヴィス・コステロ『Kojak Variety』

f:id:tyunne:20181023214710j:plain

コステロのアルバムは沢山あって未だに揃えられずにいます。また仕様がこれもまた沢山あって、どのバージョンで揃えたらいいものか迷ってる間に何年も経ってしまう。これはちょっとキンクスの状況に似てますね。そんな中でも一番愛聴しているのは『ブラッド&チョコレート』なんですが、これはアトラクションズと久々に再会して録音した一種暴力的なラフなアルバムで、このラフさ加減が非常に好みにあっていました。その後の『マイティ・ライク・ア・ローズ』や『ブルータル・ユース』はリアルタイムで買って聴いていましたが、95年に出たこのカバーアルバムは見逃していました。元々は『スパイク』の後に録音していてしばらく出さなかった作品なんですね。

このアルバムの中から『Bama Lama Bama Loo』をジュールス倶楽部で演奏していて、その勢いの良さに思わず収録アルバムを検索してしまいました。元スクイーズのジュールス・ホランドのこの番組はスカパー加入以降まめに観ていますが、色々と聴くきっかけをもらっていて非常に喜ばしい。いい番組です。

 

この回はボーイ・ジョージや若き日のレディオヘッドなんかも出演していて興味深かったんですが、何といってもコステロの脂の乗った演奏が印象的でした。でもってこの一見地味なアルバムの存在を知ったのは収穫だったと思います。原曲はほとんど知らない曲ばかりですが、キンクスの『Days』をやってるところなんかからしてみると、やっぱり同類項、素敵だなあ、と感じてしまいます。コステロもせっせと集めようかな、といつも思っては先送りしてしまうんですが、そろそろいってもいいかな。