ワールド・パーティー『Arkeology』disc 1

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ワールド・パーティーの何と5枚組の未発表曲集がリリースされました。輸入盤で3200円程度。それで凄い仕様です。ダイアリー形式になっていて、装丁はほとんど書籍です。それで一曲毎に日記をめくるように写真付きのページが配してある。で、ほとんどが未発表曲で全70曲という信じられないコスト・パフォーマンス。左程メジャーでもないアーティストにここまでさせるのか!小沢健二の15000円と比べてこの安さは一体何なんでしょう。

ワールド・パーティーを知ったのはWOWOWの音楽番組でジェリーフィッシュと一緒に紹介されたのを観たのが最初ですが、元はウォーターボーイズにいたカール・ウォーリンガーという人が独立してつくったユニットで、ひとりポップ・マエストロみたいな趣で活動していたアーティストです。5枚程オリジナル・アルバムが出ていますが、自分は『Goodbye Jumbo』と『Bang!』『Egyptology』の3枚しか持ってないですね。で、『Bang!』が一番ポップだと思うんですが、それでも1枚の作品に様々なタイプの曲が入っていて、非常に分裂した人なんだなあと思っていました。

それにしてもこの仕様は凄い。それでもって収録曲のクオリティが高い!録音時期は様々なようですが何て一貫してるんでしょう。音は一貫してポップ。風貌はジョン・レノンで(最近は太ったようですが・・)活動は徹底して寡作、でいい曲一杯という何故脚光を浴びないのか不思議なくらいのアーティストですね。と、こうして喜んでいるのは自分を含めて世界に何人いるんでしょうか・・。ちょっと寂しいですね。