The Beatles In Mono『A Hard Day's Night』

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3枚目。ここから4ch録音になりますが印象は余り変わりません。落ち着いた音、というよりやはり安定感でしょうか。初期作品は自分の聴き込みが浅いので一聴しただけでは違いがすぐ体に入ってこないというのもありますが、当然左右に強引に振った構成ではありませんので、どの曲も普通に聴こえます。そこから奥行きを見出していくことはまだ出来ないのが正直なところです。

このアルバムは何といっても『I'll Be Back』だと思うんですが、そこまでの序奏で聴いていて疲れない。この音圧の低さはやっぱりファンが高齢化しているからなのかなあ。『Thing We Said Today』のイントロはそうは言ってもシャッと斬り込んできますね。ステレオ盤を聴いていた時には感じなかった時代性というものをモノラルでは感じますね。何といっても1964年、約50年前ですよ。半世紀前。そういう意味で再結成したビーチ・ボーイズは凄いですね。しかもあんなに美しい曲を作って・・、と話がそれそうになるのを我慢してラストへ。

この曲だけはボリュームを上げてもう一回聴いてみました。う~ん、押しが弱い!バランスをとっているので音が散らかることはありませんが荒々しさがもっとあってもいいんじゃないかなあ。というか元々ないのかな。曲の持つパワーは音だけではないので単純に語れませんが、もう少し押してきて欲しかった。というのは贅沢な悩みですね。まあ初期はこんなもんでしょう。と言いつつこのまま行っちゃったりして。