YMO『Fire Bird』

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配信限定でリリースされていたYMOの新曲をようやくダウンロードしました。聴いてびっくり、これは昨年のワールド・ハピネスのライブ録音なんですね。てっきりスタジオ録音し直したのかと思っていました。ちょっと残念。

昨年夢の島で初めてこの曲を聴いた時には「何と!もしやこれが新曲?」という驚きと「坂本色が濃い曲だなあ」という印象を抱きました。少しゆったりし過ぎているきらいがありますね。嫌いではないんですが。

HASYMO名義でリリースされた『The City of Lights』は結構スリリングなノリがキープされていて、かつ情緒もあって好きでした。この曲は3.11以降の追悼の意味等もこめたメッセージ性の強いものになっているのでどうしても荘厳さが先に立つのはやむを得ないとは思います。とはいえ少し冗長なのではないか、とも感じました。新曲が聴けるだけで御の字なので贅沢は言えませんが・・。

今年のワールド・ハピネスで一段落ついたようにも見受けられるYMOですが、活動継続には細野晴臣が強い言葉で意思表示していることもあるのと、NO NUKESへの出演は継続されそうな気配もありますので「ここで終り」ということはとりあえずないんじゃないかとは思っています。ただ、ワールド・ハピネスの際にも書いたように「新たな展開があるのか」ということになると現時点では疑問符がつかざるを得ない。その兆候が今年の演奏からは見出せていない。酷かもしれませんがそれが実感です。やはりここは最後の力を振り絞ってスタジオ録音盤を作っておくべきではないかと思いますね。そこまでしてくれればもう悔いはありません。難しいかな・・やっぱり。