cero『My Lost City』

f:id:tyunne:20181027061957j:plain

不思議なアルバム。密かに話題のceroの新作ですが、一度聴いただけではなかなか理解できない魅力を備えた音楽ですね。感覚的にはフィッシュマンズに近い気がしますが、要素が多彩でボーカルが聞き取り辛い。フリッパーズ・ギターや口口口を最初に聞いた時のことを思い出します。

構成が複雑な曲が多くて、ただ者ではない感を醸し出しています。とにかく沢山の楽器の音と壊れるリズム、鳴り響き続ける音響、といった他に類を見ないタイプのアーティストだと思います。これは聴き応えがありそう。第一印象が分かりにくいということは音楽に奥行きがあるということなので、これは少し深堀していく必要があります。何でも2ndのようですが、妙な大物感があって侮れない。単に難解なだけなのか、それとも隠されている何かがあるのか。応えは銀盤の中にしかありません。