エルヴィス・コステロ『Get Happy!!』

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80年リリースの4th。R&Bテイストの強い20曲入りのボリュームたっぷりのアルバムです。プロデュースはまたもやニック・ロウ。鉄板の音が鳴り続けますが、ほとんど酔っぱらって録音していたそうで、その割にはコンパクトで整理された音のように感じます。

モータウン、ハイサウンドといったようなキーワードが踊っていますが、元ネタに詳しい訳ではないので裏の裏まで楽しめるような知識はありませんが、かといって全然分からないかというとそんなことはなくて充分に楽しめる作品だと思います。黒人音楽はこと程左様に我々の体の中にエッセンスとして入っているんですね。コステロが歌うと何でもコステロ風になってしまうので違和感もないですが、その後の活動の礎になっているような感じもあっていい曲が多いです。1曲毎の収録時間が短いのでヒットパレードを聴いているような錯覚を覚えますが、瞬く間に終わるようなスピード感があるというよりじっくり聴かせるような印象があるのがまた凄い。意外とエコーが効いてる感じもしますね。

B面(後半)に行くに従ってカッコよくなります。『I Can't Stand up for Falling Down』『Black & White World』『5vie Gears in Reverse』と外れがない曲が続きます。絶好調だなあ、これは。

このまま順調にコステロも揃えていってしまいそうです。