10ccというと『I'm Not in Love』という感じなんですが、実はその前の2ndが非常に好きでして、こいつはセンス爆発の名盤だと思っています。
強烈にいいのは『The Sacro-iliac』という曲で、めくるめく展開に失神必至。地味ですがこれ程の名曲はないと思いますね。複雑で可愛くて愛すべき小品です。ある意味次作以降コンセプトめいた大袈裟な展開を見せる10ccがまだコンパクトにまとまっていた時期のアルバムで、どの曲も才気に満ちあふれています。
『Hotel』や『Somewhere in Hollywood』なんかもいい曲ですがやっぱり『The Sacro-iliac』に尽きるかなあ。まだ物別れする前の4人のバランスが危ういところで成り立った奇跡のようなアルバムだと思います。お試しあれ。
