青山陽一のツイートで知った大久保由希という人の2ndです。出ていたのは知っていましたが、こちらも中古で激安で置いてあったので即座に手にとりました。しかし変わった人だなあ。1stでマイナー過ぎる佇まいで少し引き気味ではあったんですが着実に我が道を行ってますね。シンプルな音で紡がれる音楽は独り言のようでもあり呟きのようでもあり。でもポップスとしては成立しています。この引き算は敢えてやっているのか、それとも予算がないのか。
独特の世界感があってしかも難しくないところがいいですね。シンプルさの中にも微妙に展開に表情を加えていて所作は渋い。まだ化けてはいないですが、これはひょっとするとひょっとする訳で、天才肌のポップシンガーになる可能性がとても大きい人だと思います。キャッチーですし個性的ですし。プロダクション次第だと思うんですがどうでしょう。
『夕焼けの逆光』カッコいいですね。『片目のバードマン』もニューオーリンズ風でいいじゃん。アルバム後半はグイグイ押して来ますね。強くてウィットが効いてる。
