ジョニ・ミッチェル『Ladies of The Canyon』

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哀しげな旋律が多いなあ。

ジョニ・ミッチェルの70年作のこの3rdは震災後にカーネーション直枝政広が連日聴きまくっていたので何かあると思ってずっと気になっていました。その前に怒濤の再発があって手持ちのCDを全て売って退路を断っていたにも関わらず資金不足で後半5枚しか買えずにいたのが現状です。そうこうしている間に10枚組で3,000円という強烈な価格で最近再発されて、驚くと同時に少し残念な気持ちにもなりました。そんなもんか、過去タイトルは。

売る前に聴き込みが足りなかったのである意味新鮮に響きますが、やっぱりちょっと哀しい。マイナー調の曲が目立つからかもしれませんが最後有名曲の3連発でどのくらい回復するか。

やっぱり若いだけに声が高くて天使のようです。静かな曲が多い。勢いのある『Big Yellow Taxi』なんかはあっという間に終わってしまって耳に残るのは静かな曲や哀しい旋律ばかり。この辺が震災後の空虚な気持ちに響いたのでしょう。優しい感じがするもんな。でも印象には残りにくい。インパクトは今ひとつで染みて来るのに時間がかかるアルバムなんじゃないかと思いました。しばらく寝かせてまた聴いてみようかな。