ムーンライダーズ『ムーンライト・リサイタル1976』disc 2

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2枚目。こちらは1stからの曲も多くて、聴き込んでいないことが分かってしまいますが、はちみつぱいの一連のライブと比較すると非常に楽しそうにきらびやかに演奏しているのが伝わって来ます。コーラスは矢野顕子武川雅寛の奥さんと鈴木慶一の従兄弟という構成です。

1stと2ndの狭間にあるライブということで無国籍路線が花開いていく時期ですので楽曲も多彩。演奏も非常にバラエティに富んでいて結構これは難しいですね、恐らく。単なる8ビートではなく転調もすればリズムも変わる。多くの聴衆にとって違和感を持って迎えられたのは想像にかたくない訳で、細野晴臣のトロピカル路線と合わせて独特の世界観を世にまき散らしていたんだと実感します。

変化していくのが信条のバンドですので、この後もスタイルを転々としていきますが、よもや30年以上も続くバンドになるとは思いもしなかったことでしょう。『酔いどれダンス・ミュージック』のアレンジはラテン風味でカッコいいですね。インタビューでも語っている通り、この曲ははっぴいえんどで言う『はいからはくち』に近くてアレンジが時期によってコロコロ変わる。ここでのアレンジは貴重だそうですが、自分は『恋人が眠ったあとに唄う歌』のシングルのカップリング収録のバージョンが好きです。その後間髪入れずに『あの娘のラブレター』に続きますが、このパーカッションで繋いでいくソウルフルな演奏はニューソウル風でもあり非常にスリリングです。

ということで他のアーカイヴシリーズも聴かないといけないですね。切りがないなあ・・。