カン『Tago Mago』

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やっと聴けたCANの71年リリース3rd。本作は既に未発表ライブと一緒に再発されてますが、迷った末に安い方のオリジナルを選択。まずはこちらで充分です。

ウェブで試聴した際には意外とポップな印象がありましたが、前半(LPでは1枚目)はそんな感じです。延々続く感じではあれ、ダモ鈴木の呻きのようなボーカルのバックに響くリズムはポリリズミックでカッコいいです。不必要に長い感じもしますが、この辺りの恍惚感は真骨頂でドイツのひんやりした感覚がジワジワと迫って来るようで聴いていて心地がいい。おおっ!日本語も登場するんだ。声がまるで坂本慎太郎のようですね。『Halleluhwah』もグルーヴィーじゃないですか。かっこいいなあ。ここまではいい。ここまではいいんです。

後半、『Aumgn』から天国と地獄が始まります。元々は後から足された音源のようですが、曲というより夢想に近い。サウンドトラックのようでもありますが延々と展開される音世界は桃源郷のようでもありこの世の果てのようでもある。音響効果も含めてこいつを理解して語るのは10年20年早いように思います。極端に思い入れしないで音だけを聴くのがいいかもしれませんが、それにしたって怪しい声のエフェクトも含めて絶対に人前では聴けないですね。1枚目だけで終わっていたらもう少しこの作品もメジャーになったんじゃないかと思いますが、この2枚目の存在で異彩を放って伝説化したんじゃないかとも言えます。これは凄い世界だなあ。本当に地獄のようだ。