キング・クリムゾン『The Great Deceiver』disc 2

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2枚目。最初はdisc 1の続きですが、アンコールでの『21世紀の精神異常者』の演奏は鬼気迫るものがあります。ブライアン・イーノとの共作曲や他のインプロでのロバート・フリップのギターの音色は80年代のデヴィッド・シルヴィアンとの邂逅の中で響かせていたフリッパトロニクスの音のような感触があって綺麗で懐かしい。この頃からこういった感じだったんですね。『Gone to Earth』が好きなもんで、この世界にも馴染みがあったんだなと痛感しました。

続いては73年のグラスゴーでのライブ。『太陽と戦慄パート1』からスタートしますが、ジェイミー・ミューアがいない演奏でもビル・ブラッフォードが一生懸命パーカッションを鳴らしていて微笑ましい限り。そういえば80年代のクリムゾンンの映像でも様々な楽器を駆使して音を奏でていて楽しかった記憶がありますので、萌芽はこのあたりにあったんですね。散々80年代クリムゾンを聴いて来てこうして遡ってみると発見が色々あって楽しいですし、時代が繋がっていくような感覚があります。歴史っていうのは面白いですよね。今年も『平清盛』は楽しませてもらいましたし。