ビーチ・ボーイズ『Sunflower』

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ビーチ・ボーイズの70年の作品『Sunflower』は『Surf's Up』の次によく聴くアルバムです。何といっても山下達郎の原点『Add Some Music to Your Day』が入ってますし、ブルース・ジョンストンの『Disney Girls』に続く傑作『Deirdre』も入っている。『Tears in The Morning』もいいですね。

『Pet Sounds』以降のビーチ・ボーイズがこんなにいい作品を作り続けたという事実は余り普通の人には知られていませんし、先日の50周年の来日コンサートを観ていても「これ知ってる」と家族が呟いたのは『サーフィンUSA』や『ココモ』だったりするのが現実な訳で、これまで熱心に解説し続けてきたミュージシャンや評論家の努力が90年代以降の再評価でやっと報われてきているのが最近の出来事です。

そんな中でも一際輝きを放つ作品群がこの時期には集中していて、かつやっぱり哀しい。そして透明度がある。『Cool Cool Water』の水へ帰っていくかのような浮遊感は何物にも代え難い魅力があります。