山下達郎『OPUS』bonus disc

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最後、ボーナス・ディスクです。他人への提供曲を歌ったデモ・バージョンから始まりますが、『硝子の少年』は意外と達郎節になっていて違和感が左程ありませんでした。どの曲も普通に聴けるクオリティの高さでこのあたりは流石ですね。『GUILTY』はなかなかいい曲だなあ。派手にしたアイズレー・ブラザーズのようです。

昨日は『希望という名の光』を聴きながら不覚にも涙を流してしまいましたが、今回告別式に入る弦楽器の生演奏にリクエストが出来るので、生前父が好きだった曲と一緒にこの曲をリクエストすることにしました。このタイミングで聴けたのも何かの縁ですので。

音楽を聴いて涙を流したのは実はザッパの『ギター』に入っている『Watermelon in Easter Hay』以来なんですが、今回不覚にも涙を流す機会が何度かあった際に思ったのは、直接的な感情で涙というものは流れるものではないということです。その周りにある物語や状況と一緒になって流れるんですね。勿論曲はいい曲なんですが、直接歌詞の内容や曲の良さに起因するものではなくて、雰囲気や自分の感情の高ぶり等とセットになって不意に、また思い込みながら流れるものなんです。余り涙を流すことはないんですが、今回メカニズム的に意外でした。とはいえ歳をとって涙もろくなっているのは確かですが。

ラストにその曲のアコースティック・バージョンが入っていますが、さりげない曲だけどいい曲ですね。これは震災後にサンソンで流れたバージョンだそうです。こんなことで記憶に残っていくなんて驚きです。