10cc『Tenology』disc 2

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2枚目はゴドリー&クリームが抜けた後のアフター10cc。5ccになってからの10ccは鋭さに欠けて評判もよろしくないですが、実際自分も持ってなかったり聴かなかったりで愛着はほとんどありません。ポップと前衛の絶妙のバランスが10ccの良さだったので、甘さばかりが目立つ後期10ccは今ひとつの印象が強いですが、実際はいい曲が隠れていたりもしますね。『愛ゆえに』もいい曲でしたが『For You And I』なんかもいい曲じゃないですか。

まあでも10ccである必要があるのかというとそうでもなくて、やはり楽しみ方は相当捻くれてしまうのではないかと思います。再結成盤もあまりゴドリー&クリームの関わりが多くなくてがっかりした記憶がありますし。

『ブラッディ・ツーリスト』以降は聴いていないので初めて聴く曲が多いんですが、意外と良かったりするものも多いです。毒気がないといえばそれまでですが、ポップスとしては普通に聴けるし以前の面影が過る瞬間もあります。とはいえやっぱり積極的には聴かないだろうなあ。

再結成の楽曲を聴くと、AOR風の曲調がティアーズ・フォー・フィアーズにも近いところがありますね。題名も『Woman in Love』だったりしますし。これは意外な発見でした。