スコラ 坂本龍一 音楽の学校 アフリカの音楽編第2回

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歯が痛くて悶絶していたので、やっと今観ました。アフリカの音楽第2回。今回はやっぱり楽器の話が凄かったですね。大地や水を楽器に見立てるなんてのは普通ではあり得なくて驚いてしまいます。確かに遊びの延長が音楽と考えればそれは見覚えのある所作で、決して奇異なことではないんですが、あらためて音楽として聴くとこんなに刺激的なことはないと思いました。

アフリカの音楽を聴いているとどうしてもテクノのことを思い出さざるを得なくて、石の楽器の演奏なんかはまるで電気グルーヴのように聴こえてきます。これはやっぱりサンプリング技術以降、様々な音源を取り込んで音を作れるようになったことが恐らく大きくて、考えてみれば水の音でリズムを表現するのは鈴木さえ子にもコーネリアスにも存在した。そうなってくるとアフリカの音楽の原始性が技術の発展と共にデジタルで再生産されるようになった時代を自分達は見てきた訳です。そこでのアフリカめいたコーラスも妙に親和性がいいのはきっとそういうことなんでしょう。シンプルなものは強い。