今回からオーケストラ編が始まりました。正直言って自分には馴染みのない音楽なので、どのくらい興味が惹かれるかは未知数ですが、「集団」として捉えるとまた違った見え方がしてきます。
ワークショップで物理的な楽器の配置を変える試みをやっていたのは面白かったですね。いつもは整然と並んでいる配置を逆にしてみたり自由にバラバラにしてみたりと、考えもつかないことを実際にやっていましたが、それによって当然音は変わる。楽器の音の大きさや観客との距離によって配置されているものを解体再構築するなんてことは通常ではあり得ないだろうと思うんですが、変にルールにとらわれることなく実行してみる様が痛快でした。
歴史については、元々オペラの伴奏だったという話が未知のものでした。楽団が主役になっていったのはハイドンやモーツァルト以降なんですね。
オーケストラと聞いてどういった内容にするのかと思っていましたが、集団の捉え方や社会の歴史との関連性から迫っていくアプローチをとるというところがやはりこの番組特有の観点だなあ、と感じた30分でした。