地味だなあ、これは。
83年リリースのゴドリー&クリーム5作目。とはいえ何といっても冒頭の『My Body The Car』ですよ。この曲の秀逸さはイントロのクラフトワークみたいなヴォイスから始まる一貫した声による芸術です。短いですがとても刺激的。でも残念ながらそこまで。その後はちょっと退屈かな。
まず音が地味。その上前作にあったような煌めくような楽曲もなく、3rdのような恐ろしいまでの緊張感もない。少し過渡期的な、というより終焉を予測させる失速が目につくような気がするなあ。
83年だから既に第2期ブリティッシュ・インヴェンジョンも真っ盛りな訳で、その割には地味過ぎるような気がします。最早ヴィデオ・アーティストだったのか。
と批判的なことばかり書きながら何ですが、1曲目は本当にカッコいいです。