くるりは息子の友達が好きらしく、一度WOWOWの番組を録画してあげたことがありました。どの時期のことだったか忘れましたが、06年以降であることは間違いありません。本作は05年リリース。この作品もストレートなロックになっています。
とりあえず京急を歌った『赤い電車』を聴きたかったんですが、意外にもピコピコしていて鉄道の番組のBGMとは違う曲でした。ということはあの曲は何だったんだろう。もう一回観てみるかな。
全体的にはロックといっても軽快な音で、余り重い感じではありません。05年といっても既に8年前な訳で、随分と時間が経つのが早くなったなあと思いますが、ここで奏でられている音は左程時の影響を受けない。とはいえ特徴に欠けるところも相変わらずあるかな。グサッと刺さり込んでこないこの構え方は一体何なんだろう。クールなのか?
次作は確かクラッシックに傾倒するはずで、録音のドキュメンタリーも放送されていた記憶がありますが、端的にいい曲を出し続けるだけではなくて色々やってみたくなる気持ちはよく分かる。そこに捻りがないんだな。その辺りが奥田民生とは違うところですね。地の底から這い出て来るようなゆらゆら帝国のような感触もない。あくまでストレート。だからこそ人気があるんだと思いますが自分には向かないかもしれません。ボーカルが淡白なのも原因かな。
くるりを聴いて少し抵抗があったのはビートルズのテイストが直接的に聴こえたからなんですが、今回聴いた2枚にはその傾向は顕著には出ていませんでしたのでもしかしたら聴き間違いかもしれません。ラストの曲に少しあるくらいかな。その辺りも含めてもう少し聴かないと分からない。とはいえ魔力に足りない感じはしているところです。