フィッシュ『Niagara Falls』disc 2

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寒くなってきたのでCDプレーヤーが音飛びするようになりました。おかげで昨日は聴けずじまい。これからこんなことが続くと嫌だなあ。

ということで幾分今日は気温が上がって(といっても寒いですが)音飛びもなさそうです。2枚目は50分程度なので一安心。でも1曲17分くらいあったりしてなかなかに手強い。フィッシュの場合淡々としているようで実はジワジワと効いてくる深みがあって気を抜けません。当時のインタビュー記事を引っ張り出して見てみるとやはりピアノとギターでのインプロヴィゼーションの絡みは難しいとのこと。確かに他にあんまり事例がないもんなあ。

フィッシュのメンバーはグレイトフル・デッドからの影響も素直に認めていて本当に好感の持てる人達ですが、自由さを聴き手に委ねるためにmixiのコミュニティあたりは怪しい雰囲気になっていたりもして、自由=政治みたいな感覚が自動的に醸造されてしまうのは一種のリスクですね。

楽曲自体が一見何てことのないものに聴こえるのでスタジオ盤は結構地味。それがライブになると俄然勢いがついてまったく別物のバンドとなる、非常に希有なグループだと思います。デッドもそうだったのかな。「ザッパが好きならデッドも聴いた方がいい」と熱心に薦められて『LIVE/DEAD』を聴きましたがどうしても馴染めなくて今に至っております。はちみつぱいもカバーしていたりするので同じ源流を感じるところもあるんですが、何故かデッドは響かずフィッシュは入ってくる。この差は一体何なのか、未だに分からずにいます。