スコラ 坂本龍一 音楽の学校 電子音楽編第2回

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本日は坂本龍一さんの誕生日です。そして明日は自分の誕生日、ということでタイミングのいい鑑賞となりました。今回はやはり面白かった。

録音・再生技術の発展、ということでテープレコーダーが出てきますが、何より刺激的だったのは「音をモノとして扱えるようになった」という発言。これは振動を物理的なものに置き換えることを可能にした、ということです。今では当たり前のこのアプローチが生み出したものの末路に逆回転やサンプリング、スクラッチがある。それは改めて見せつけられると非常にワクワクするものでした。

ワークショップでテープを切り貼りして作られたコラージュはどう聴いてもビートルズを彷彿とさせます。実際、スタジオでエンジニアが行っていた作業はこんな感じだったんだろうな。とても面白い。まさに工作のようです。

主にこうした技術がドイツから出てきた、というのも示唆的ですね。やはりクラフトワークの登場は必然だったんだな、と思わざるを得ません。ミュージック・コンクレートの意味をやっと理解できましたし、シュトックハウゼンが何故に繰り返し耳にする名前なのかも合点がいきました。

確かに電子音楽に取り組んでいれば「音楽の計画」も可能になりますよね。想像通り刺激的な内容でした。来週も楽しみです。