スコラ 坂本龍一 音楽の学校 日本の伝統音楽編第2回

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2回目は雅楽でした。これはいくつか発見があった。

まず琵琶ですね。単純にバチを振り下ろす高さによって音の高低が変化するという事実。またシルクロードを通って西に伝わったのがギターで東に伝わったのが琵琶だという話。このあたりはなるほどと思わされました。

篳篥の話も面白いですね。基本バックの演奏がメジャーコードで変わらないのに対して旋律を奏でる篳篥だけがマイナーコードのメロディを入れてくる。これを坂本龍一はブルースに例えます。この辺りの発見の展開はスリリングです。

リズムのずらしも興味深かった。以前、バリのガムラン演奏で演奏者が他の楽器を見ながら相対的に演奏しているという話がありましたが、雅楽でも同様に他の楽器の音を聴いてその後に音を出す、という楽団の中での微妙なバランス。この辺が全体として不思議な楽曲構成を醸し出しています。

声明についてはチベットのものが極端に音が低いことに衝撃を受けました。これは生で聴いたら怖そうです。

ということで今回はなかなか発見の多い回でした。次回からいよいよ能楽に入ってきます。楽しみですね。恐らくリズムに関する考察が入るものと思われます。